[あらすじ]
そこは神に選ばれた歌声の持ち主のみが集う寄宿学校。 本当の才能の持ち主には、多大なる名誉、そして死が与えられるという。そこで生きる少年達を巡る物語。
最近、ずっと気になっていて暇なこの機会に買ってみました。この漫画を載せている『@バンチ』という雑誌も新しいですが『GANGSTA』などなかなか面白い作品が多いです。因みに若干のネタバレありです。
話は戻って、このMAMAという作品。萩尾望都の『トーマの心臓』や中村明日美子の『Jの総て』などギムナジウムを舞台にするお話と比較されることがありますが、そういうのは置いておきましょう。
正直、絵が好きではありませんでした。線が細いというかそんな感じで。あとちょっと古臭い雰囲気とか、レトロと言えるかどうかなんですよね。でも、そんなことは別としてハマってしまいました。
少年たちとギムナジウムと死というキーワードはありがちですが、やっぱり良いです。天使の歌声を持つ少年達は種族とでも言うように、その歌声を手にした時に死んでしまう運命であり、みなそれを否定せずその場所にいる。それでも家族や仲間たちとの関係の中で少しずつ『死』に対する考えを変えていく少年達が愛おしいです。
主人公はガブリエル。あだ名はギャビーで今年入ったばかりの少年。貧しく、母親の愛を知らない彼は秘密がある。
ガブリエルと同日に入ったラザロ。何をしても二番手なことを母親の所為にして恨んでいる。
その前年に入学したイーノクは優等生で天使を種族だと言う。
イーノクの半年前に入学したミカ。彼は母親に捨てられたという思いを持ち、アベルにそれを勘付かれる。
ミカの半年前に入学したレビはやんちゃだけれど周りのことをよく考えていて、同じ時に入ったシオンは真面目で天使になることと信仰を強く信じている。
その前々年に入学したルースは上級生と下級生の橋渡し役。
そして、最年長のアベルはある事件を境に塞ぎ込み、ミカを捌け口にする。
これがこの作品のメインで描かれるAクラスのメンバーで、みな年が違っているものの同じ運命を背負った存在として生きている。そんなところですね。
ガブリエルとラザロ、アベルとミカについては既に少しずつ明らかになっていますが、物語はまだまだこれからです。個人的に私はミカちゃんが好き。猫目で赤毛のミカちゃん。可愛い許さん。
ということで、オススメなので是非!
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