2011/10/28

スプリング・フィーバー





【あらすじ】
現代の中国・南京。女性教師リン・シュエ(ジャン・ジャーチー)は、夫ワン・ピン(ウー・ウェイ)の浮気を疑っている。リンに調査を依頼された探偵ルオ・ハイタオ(チェン・スーチョン)は、その相手がジャン・チョン(チン・ハオ)という青年であることを突き止める。リンとワンの夫婦関係は破綻し、ワンとジャンの関係も冷え込んでいく。一方、ジャンとルオは惹かれあっていった。ジャンとルオと、ルオの恋人リー・ジン(タン・ジュオ)という奇妙な関係の3人は、宿遷へ旅に出る。



去年ミレニアムを渋谷で二本立て続けに観た時予告でかかってて、更にもう会えないかもしれない美容師さんにオススメされた映画。観てる途中からひりひりするの。とっても。人間の自由を求めて、わがままで、自分勝手な部分が溢れているんだけど、そうしていても誰一人幸せを真に感じることが出来ないというもどかしさ。こんな関係の中で誰かに完全に依存したらやっぱり死が待っている訳で、それを唯一分かっている人間としてジョン・チョンはああいう風に描かれている。それまでにもいろんなことがあって、これで表現している愛よりも深く大き愛があったかもしれないし、これからあるのかもしれない。そこでジョンは「女には敵わない」という諦めが常にある。彼自身女に振り回されるつもりなど毛頭ないのだけれど、彼の関係にはいつも女が登場して総てを奪っていく。最後に多分女装するゲイとくっつくのも印象的だった。彼自身“女性”に対する憧れも欲求もないのに、“男性”を愛することが許されない、許されない訳じゃなくても愛することがそれはそれはとんでもなく辛い。だからというかなんというか女の格好をした男に落ち着くというのはなんかもう切ないなぁ!それにしても女の人って狡いのね。妻というだけで愛されていないことを放り投げて、権利まで主張して。あるいは急にいなくなったりして男を不安にさせて。リー・ジンの工場長に対する気持ちと恋人に対する気持ち、そしてジョンに対する気持ちが全部同じ虚無的なものに見える。結局誰のことも愛してなんかいない。あーだめだ。どうしてもジョンに感情移入してしまう。受け入れるしかないことが、選択できないことが苦しい。不倫の罪、愛した人の死、女の存在、再びの終わり、それら総てを黙って受け入れることしか出来ないそのことに息がつまりそうになる。この映画の性描写もそうだけど、ジョンや他の人のやるせなさや強烈な愛情が画面からむせかえるような匂いのようなものを私に伝えてくる、そんな映画でした。ちゃんちゃん。


私はやっぱり音楽が気になってしまうようです。





公式サイト

2011/10/23

カメリア



【あらすじ】

〔IRON PUSSY〕朴正煕大統領が暗殺された1979年の釜山。タイの必殺仕事人ことアイアン・プッシー(ミシェル・シャワナサイ)は、ふだんは飲食店で働く冴えない板前のオヤジだが、ひとたび呼び出しがかかれば、オシャレでレトロシックな装いの華麗なる女スパイに変身して任務をこなす。この日、指令を受けたプッシーはスタイリッシュな頭巾つきのコートを纏い、ディスコでイケメンの男、ジホン(キム・ミンジュン)と出会い恋に落ちる。だが、“大悪党を処刑しろ”という指令のターゲットは非情にもジホンであった……。
〔Kamome〕映画の撮影で釜山にやって来たパク・ヨンス(ソル・ギョング)は大御所の撮影監督。わがまま女優にうんざりしながら撮影していた彼は、ふと、カメラの向こうに人影を見て中断してしまう。機嫌を損ねた女優によってその日の撮影は中止。ヨンスは後輩を誘って飲み屋に繰り出すが、雑踏で靴を履かずに町を漂う少女(吉高由里子)とすれ違う。再び少女に出会ったヨンスは彼女を店に招き入れ、彼女のために靴を買いに走る。カモメと名乗るその少女が気になって仕方がない彼は結局、一晩中、少女と一緒に釜山の町を歩き回り、夜の海に向うが……。
〔LOVE FOR SALE〕近未来の釜山では、脳から愛の感情と記憶を取り出し保存することが可能となっていた。そのため、愛を脳から取り出し、それを売り買いするビジネスが大盛況。他人の愛で本物の恋愛を体験できるとあって、だれもがこぞって愛を欲しがっていた。ジェイ(カン・ドンウォン)はかつてラブビジネスを牛耳る組織に、愛するボラ(ソン・ヘギョ)との仲を引き裂かれ、殺されかけた。一命を取り留めて生還した彼は、組織の人間に復讐を果たしながらボラを助け出すため“大宮殿”と呼ばれる一大組織へ潜入を果たす……。

【Iron Pussy】
それはそうと、Iron Pussyの画像探すためにググったら見たくないモノまで見てしまって萎えてます、どうも。まずはオムニバス一つ目からいきます。『Iron Pussy』というタイ映画があるらしくそちらのポスターもとても可愛いです。まだまだ余談でした。はい、あらすじを読めば分かると思いますがなんとミュージカルテイストでたまに歌い出します。韓国、釜山の街中で歌いだして存在だけで目を惹いてるのに、それを超えて避けられてて、例えば日本であんなひとがいたらいるだけじゃ写メばしばし撮られたりしないだろうなって、それ考えたら日本凄いって勝手になってました。日本の映画ティーザーでも使われている歌が観賞後今でも頭の中で廻っています。あの歌素敵過ぎる。3作品とも言ってしまえば悲恋なのだけどこれが愛なのかって。この作品の彼女は熱く彼を愛し、彼も彼女を愛していた。それだけだけど、それがなによりで苦しい。


【Kamome】
吉高由里子出演って言いすぎやしないか?まぁ日本で宣伝するには仕方ないのか。でも彼女好きです。理由はQ.無人島に何を持っていく?の質問にA.男。と答えることが出来る子だからです。かっこいいわぁ。前ふりは置いておいて、これは恋なのかな?と思いましたが愛の物語には変わりないということで落ち着きました。最後はやっぱりつらい。出会ったからなんだって言われればその通りなのだけどたった一晩でも人に何かを残すことは可能なんですね。素敵です。途中靴を売っているおじさん見たことあるし!ってなったんですけどあれでした。『レインボーロマンス』の3人兄弟のお父さんでした(こっちの話です)あとはジェジュン主演の『天国の郵便配達人』のこれまたお父さん役でした。きっと国民のお父さんなのでしょうね。なんでなんだろうという疑問はいろいろ浮かびましたが、それは個人の妄想に任せる部分があるということで、そういう映画は矢張り好きだ!!!私無類の伏線好きなんですけど、靴の伏線いいですね。今回のような観客が理解してのネタばらしもいいけど、映像がなくちゃ分からなかったっていう伏線の映画も好きです。だからそんな映画教えて下さい。絶賛募集中です。

【Love For Sale】
カン・ドンウォン主演作品。今日は現在公益勤務中の彼を観に行ったと言っても過言ではありません。とりあえずかっこいいよね。私の中で「アイラインを引いても可笑しくない人はイケメン」っていうどうでもいい基準あるんだけど、その話は強制的に置いておくことにしましょう。ラブコメ(切な系)meetsアクションって感じですよ?どんな映画のアクションでも凄いって韓国映画っぽいよね。ちょっとややこしい話ではあるんだけどクライマックス何度も説明のような映像流れるから最終的には理解!ってなる筈。まぁよくよく考えれば男に都合のいい話なのかも。それでも男の後悔とか女の執念とかそれもひっくるめて愛なのだと言われた気がします、映画に。カン・ドンウォンってラブコメ俳優なんかな。真面目な作品に出てること少ない。(分母が小さいのもある)私がシリアスな映画が好きなので戻ってきたらそういうのに出演お願いします。



スマグラー



【あらすじ】
役者志望の25歳フリーター、砧涼介(妻夫木聡)は役者の夢に挫折し、パチスロ店でつまらない儲け話に乗って失敗、多額の借金を背負う。砧は借金返済のために、裏社会の便利屋・山岡(松雪泰子)の紹介で秘密の運送屋=スマグラーの仕事をすることになる。運送の仕事を仕切るジョー(永瀬正敏)とジジイ(我修院達也)とともに初仕事にかかった砧だが、依頼された荷物は田沼組組長(島田洋八)の死体だった。危険な荷物の運搬と処理がスマグラーの仕事。高額報酬の理由はそこにあったのだ。一方、組長を失った田沼組の幹部、西尾(小日向文世)、河島(高嶋政宏)らが動き出す中、亡き組長の若妻・田沼ちはる(満島ひかり)は、その様子を冷ややかに見つめていた。いつしかチャイニーズマフィア最強にして伝説の殺し屋二人組、背骨(安藤政信)と内臓(テイ龍進)の名前が挙がり、やがて砧たちのもとに新たな依頼が舞い込む。それは失敗の許されない想像を絶する代物だったが、砧のその人のよさが災いして、人生最悪の失敗をしてしまう。もはや死を覚悟するしかないのか。絶体絶命の大ピンチの中、これまで真剣に生きることを放棄してきた彼が、初めて自分で決意し、一世一代の賭けに打って出る。果たしてその運命は……。(goo映画より)

安藤政信が出演するなら観るしかない!と意気込んで初日に観に行くものの夕方の上映だったにもかかわらず客席ガラガラGOでしたね。ちょっと切ない。漫画で予習済みだったので良くも悪くも二つを比較しながら観てみましたが「漫画を映画にしました。」って感じで残念な気がしました。漫画でも小説でもやっぱり原作がある作品だったら映画化に際して変化が求められると思うのです。それじゃなきゃ映像にする意味ないし、期待感があっただけ残念と思ってしまうし、なぞっただけでは...。あと出てくる俳優みんな大物すぎてそこにも違和感。結構グロいし途中ホラーですか?と聞きたくなるような場面が会っただけにそれをシュールに見せるには無名俳優とか今までのキャラクターがない人が適してるのかなぁなんて。高嶋さんとかいいのかなあれで。ベストキャストは安藤政信(途中エクソシストのりうつるところこあい)、テイ龍進、阿部力、チョイ役の松田翔太。友達と一緒に観たんだけど松田翔太がお兄ちゃんの龍平さんに一瞬見えて萌えた。(え?)なんならお父さんの松田優作も出ててなんかうんいい。結局私は松田兄弟と安藤政信が好きだということですよ。でも松田翔太が好きなのはお兄ちゃんあってです♡(おい)話を少し戻して『青い春』くらい原作とちょっと違う道で映像化してほしかったな。『リボルバー』は漫画のまんまで好きくなかったけど。あとはなんだろ。拷問シーンに重きを置くんじゃなくてもっと背骨と内臓の関係性を監督の妄想でもなんでも膨らませてほしかった。ああいう拷問やらなんやらをやらせたらやっぱり三池崇史監督がシュールにまとめてくれるからいいよなぁってざっくり思ってみたり。二度は観ない映画かな。残念です。

http://wwws.warnerbros.co.jp/smuggler/index.html

2011/10/06

だいぶ無理

本当は死にたくないのに死にたいって言っちゃう自分面倒くさい。
今の自分大好きなのに変わりたいとかほざく自分あり得ない。
誰も私に興味がないのが地球の中心から突きつけられてて絶望するしかないし、
いつもイライラしてるじゃんって言われてまた絶望してるし、
私がみんなのそばにいたところでなんにもなんないのに
本当誰得よ?
要らないでしょ、私という要素。
地球住民ひとりひとりが必要な人間一人ずつ選んで誰からも選ばれなかった人たちは強制終了制度作ろうよ。
もう、どっちにしたって誰も気にかけないなら要らないじゃん。
折角だから殺してもらいたい。
そんで、標本になって、作ってる最中に失敗して焼却処分されたい。
なにが言いたいか私も分からない。
兎に角頭の中が洪水みたいに言葉が溢れてて、こうやって書き留めないと出て行かなくて、苦しくて。
この文章こそ誰得?
でもよく分からないけど誰かに読んでもらいたい。
絶望してる時に欲しいのは励ましじゃなくて同情。
ぬるま湯みたいな同情。
可哀想だと思ってもらえれば本望。
私が世界一不幸せな女の子。
吐き気がする存在の人間。
東方神起より3Oh!3の方が健康的。
でもお前らふざけ過ぎ。
黙れ、うるさい。
所詮誰かと誰かの間の人間にしかなれない私は、唯一を目指して生きているつもりですが無理そうです。
そのまえに壊れそうです。
ごめんね、今ふざけたメール送ってしまってる人ごめんね。
いろんな人を選んで付き合ってきたのに結局選んだ自分が選ばれてるという大きな問題にぶち当たって苦しい。
苦しい。
苦しい。
苦しい。
苦しい。
誰かに全身全霊倒れこみたい時、私には誰もいないからベッドに倒れこむ。
それだけ。
結局人生それだけ。

2011/10/01

創世記


宗教学の授業受けて

旧約聖書の創世記読んでたら

人間と天使の誕生の話から

BLの物語が浮かんだって言ったら

キリスト教徒に怒られるかなぁ。