2012/11/18

say hi to forever

I went to bed in the afternoon hoping i would never wake up”   Kim Daul


キム・ダウルは三年前の今日、パリのアパートで亡くなりました。自殺でした。
死ぬ前に彼女がブログに残したのは“say hi to foever”という言葉とJim Riversの“I Go Deep”という曲です。
彼女のブログは今でも消されずに残され、いつでも読むことが出来ます。
▲▽ I LIKE TO FORK MYSELF

音楽が好きな彼女はよくVincent Galloの曲を聴いていたと言います。Vincent Galloと言えばBuffalo 66やBrown Bunnyが有名かと思いますが、観たことがある人はいらっしゃるでしょうか。映画もなんとなく憂鬱で、それでも観ているうちに心が変化していくような不思議な感覚がします。退屈と言ってしまえばそれまでなのですが、一度観てみることをお勧めします。

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今回この記事を書くにあたってなにを書いたらいいか考えてみたのですが、特段私に言えることなどなくて、私の心の中にあったのはただ「わたしはあなたのように輝いてみたい」という想いでした。
お化粧で固めている姿よりも、こうして自然にカメラを前にする姿が一番で、楽しくないと本当の笑顔が作れないような不器用さがとても素敵です。

死んでしまった原因は恋人との不仲とも、仕事のプレッシャーと過労とも言われていますが、私は彼女が「幸せ」というものを追い求め過ぎていたからなのかなと言う気がします。どうしたら、だれといたら、どれだけすれば「幸せ」になれるのか。そんな誰でも一度は考えることが彼女にとっては大きい夢であり、同時に絶望に繋がる道だったのかなと。結局は全部私の推測です。



写真一つ、表情一つで今までと違う人になる。モデルだったら当たり前のことが果たして本当はどういうことか私には分からないけれど、毎日違う自分と向き合うことを考えたら少し怖いです。自分には此処しかないと思った場所で、ただでさえ目まぐるしい毎日を昨日とは別の自分で生きることの苦しさ。逃げ出したくても此処で生きるしかない。そんな感じ。





最後のインタビューより-----

「特別な感性を持った私を受け入れてくれた唯一の場所がファッション界だった。だから寂しくなかったし、感謝している。―――私は問題児だった。私を理解してくれる人もいなかった。学校ではいじめにあった。生活していてどんな行動をしてもみんな『あの子はなんであんななの?』と反応されることが普通だった。―――けれどモデルの仕事をしながら友達が出来て良かった」

「韓国に住んでいるのは大変だ。けれど、ソウルで感じられるエネルギーはどこでも感じられることはできない。―――私はニューヨークよりもソウルがchicだと思う。行動一つ一つが用心深いけれど、韓国の人が私を理解していくのがいい。韓国はすごい国。韓国が誇らしい」

「今まで走り抜けてきた。私の生き方を守りたい。どの国に住むべきか漠然としていた。けれど今はパリに小さなアパートもあり、本当に綺麗な炊飯器もあります。市場で新鮮な果物を買うことができて幸せ」





死ぬ直前まで彼女が感じていたのは本当に「幸せ」だったのでしょうか。そう問うたところで、答えは誰にも分かりません。



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友人たちのメッセージ-----

「キム・ダウルさんの冥福を祈ります。ダウル、ゆっくりおやすみ。祈ってる。じゃあね。」クォン・ジヨン
「ダウル、幸せになって。」イ・スヒョク



where is the happiness?
 i don't know 


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