2012/02/23

Girl's Diary



姉さんはいつも急に突飛な質問をします。

「空はなんで青いの?」
「地震はなんで起きるの?」

私が答えられなければ宿題になりますがそれは決して苦ではなく、家族であれば何としても姉さんの役に立ちたいと思うのは当然なのです。
そして昨日も寝る前の勉強を終え、就寝準備をしていると姉さんからメールが届きました。

「部屋に来て、質問があるの。」

勿論すぐに向かいの姉さんの部屋へ行きました。
ベッドに頭まで潜った姉さんの枕元にたどり着くと尋ねます。

「質問はなんですか?」

その声に頭だけ出したその人が聞きます。

「ねぇ、私って可愛い?綺麗?」

姉さんはあまりに多くの男性に可愛いね綺麗だよと言われ、もしやこれは壮大な罠なのではないかと疑っているようでした。

「美しいに決まっています。世界で一番です。女の私が言うのだから信じて下さいな。」

そう言うとくぐもっていた表情が晴れ、笑顔が戻りました。
いつもの姉さんです。
私はそのことがとても嬉しかったし、幸せでした。
こんなに愛おしいと思うのも、彼女が家族だからでしょう。
そうして眠そうな姉さんを寝かしつけ部屋を出ました。
部屋を出るとき、彼女の首筋に赤い痕があり二番目の兄さんの香水の匂いがしたのは気のせいではない筈です。
きっと兄さんも家族だから姉さんのことが心配だったのでしょう。
私はそんな人達と家族で本当によかったと思いながら眠りにつきました。




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