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2014/07/18

GTOっぽいものを見た感想について

 こんばんは、皆さん木曜の午後をどうお過ごしでしょうか。私は、飲みながら会長にEXILEとホストについて熱く語った夜を過ごして今です。

 ところで、前の記事エグザイルファミリー(特にジェネレーションズ)にハマっているということを書きましたが、そうなると日本の民放が楽しめるようになるという丁度いい機会なので、彼らが出る番組をチェックしてみることにしました。(このアカウントで情報が得られます)すると、大体毎日LDHの誰かしらが大小関わらず冠番組を持っていたり、ゲストとして出演していたりすることに気がつきます。その中で、ドラマ『GTO』を見てみました。


 みなさんご存知『GTO』は、かつて反町隆史主演、ヒロインは松嶋菜々子という現夫婦コンビで放送されたものが、EXILEアキラ主演で戻ってきた第二弾を現在放映中です。ジェネレーションズからは佐野玲於、片寄涼太が出演し、『ガチバン』のレオでお馴染みの荒井敦史も出ています。ということで、割りと楽しみにしてたのにもかかわらず、1話は見逃し2話から見ました。

 2話は偶然にも佐野玲於フィーチャー回だったのですが、見ていてすぐに何かがおかしい。

【設定】
・鬼塚が生徒と仲が良い
・面倒臭い不良が居ない
・女子生徒が鬼塚に懐いている
・鬼塚が大して学校の不要分子ではない
【ストーリー】
・登場人物がみんな起こる事件に対して物分かりが良過ぎる
・複雑なようで大したことない事件
・ひとつの出来事と次の出来事の時間配分がバラバラ
・生徒と喧嘩しない
【効果】
・意味深なスローモーション
・音楽玄人が好きそうな選曲
・映画のようなカメラワークの中の劇っぽいオーバーアクション

などなど、覚えている中ではこんなところが気になった点です。実際、放送中と放送終了後に「GTO 違和感」でTwitter検索すると、かなりの数のTweetが見られました。「ああ、先生と生徒は仲が良いし、まして風紀を乱す不良もいないし、これが今のリアルか」とも思い、高校生に聞いたらそうでもないらしく、じゃあ何なのか。もしこれが、監督の策略でこういう効果を狙ってるであるとか、後々「本当は違いました~!」というような仕掛けがしてあるなら私はまんまとハマりましたよ、と。でも水戸黄門的なドラマを期待している世論に対しては、青春学園ドラマで遊んでみました感が否めない。

 現時点で感想を言うとしたら、「次の話までに視聴者に1週間というブランクを与えるドラマとしてこれは纏める気がないのかな」です。けれど、ここまできたら後がどう続くのか気になるので、来週の火曜日午後10時を楽しみにしています。

【参考】EXILE・AKIRA『GTO』視聴率7.1%「このままじゃ、フジごり押しの“ウィ~ッス”がはやらない!?」
http://www.cyzo.com/2014/07/post_17910.html

2014/06/13

高校世渡り王




スヒョクが出演するドラマの予告ロングバージョン

ストーリー:「高校世渡り王」は分別のない高校生(ソ・イングク)が大手企業の幹部として入社して繰り広げられるエピソードを描いたラブコメディだ。
イ・スヒョクは「高校世渡り王」で、仕事中毒で、会社の女性社員全員から愛されている完璧なビジュアルのモテ男だが、家族に対する痛い記憶によりシニカルな面を持っているユ・ジヌ役にキャスティングされた。(Kstyleより)

まあ、いつもの通り『イケメン』役で、かつ何かしら影があるという所は変わりないようです。予告を見た感じでは期待できそう・・・!

2014/02/08

QP





【story】

拳を壊して志半ばでボクシングチャンピオンの夢を諦めた美咲元は、ある日、天狼会のボスの吾妻涼に出会う。人並み外れたオーラを放つ涼に一目で憧れを抱いた元は、すぐさま天狼会のドアを叩く。そして、涼から世話役として紹介されたヒコを兄貴として慕うようになっていった。

そんな最中、この地域で幅を利かせる横溝組と天狼会、そしてその様子をさぐる古岩組。均衡を保っていた3つの組が、徐々にバランスを崩していく・・・。

次第に明らかになる涼、トム、ジェリーの過去。夢や野望を実現させるためなら手段を選ばない者たちが見せる生き様。誰もが分かるものではない、修羅場を経験した者だけに結ばれる絆。窮地に立たされたとき、暴力の世界に身を投じた男達は何を選び、そしてどう生きるのか・・・。



【cast】

我妻涼:斎藤工

トム:金子ノブアキ

ジェリー:渡部豪太

美咲元:林遣都

マリオ:KENCHI

エイジ:窪田正孝

君塚亮輔:渡辺大

蜂矢兼光:やべきょうすけ

ヒコ:田口トモロヲ

喜多嶋仁:椎名桔平



【staff】

原作:高橋ヒロシ

脚本:NAKA雅MURA

総監督:三池崇史

監督:渡辺武、菅原伸太郎、矢部享祐



※ネタばれあり





ドラマにハマるのは『ホワイトクリスマス』以来です。と云う事で前みたいに纏めていきます。





①ストーリー

漫画の『QP』が原作ですが、その話ではなく番外編の更にその中の一話を広げた話がこのドラマの元になっています。そして、このドラマを元にした漫画も『QP外伝』という名前で作られているという。そもそもQPっていうのはキューピー人形みたいな石田小鳥という人が主人公だからと云うのが理由なのですが、ここらへんは全然関係ないです。でも、この小鳥の影を匂わせる演出はあります。

戻ります。前述したように、天下を目指す我妻涼とその下に居るトムとジェリーが三本柱で、その姿に憧れた美咲元とその兄貴分ヒコがどうなっていくのかというところが物語の大枠です。ストーリーとしてはとてもシンプルで、圧倒的な強さとそれに憧れる若者、更に信頼と裏切りというようないかにもVシネっぽいヤクザドラマです。本当にそれだけなのですが、やっぱりここまで惹きつけられるのはキャラクターと演出にあるのだと思います。



大きなポイントの一つである台詞。脚本家のNAKA雅MURAは『46億年の恋』『スキヤキウエスタンジャンゴ』『どろろ』などいくつか脚本を書いてきていますが、主に三池監督と組むことが多いようです。昔は難しい人だったらしく、その独特な脚本なので好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。斯く言うわたしは大好きです。



  「なあ、自分。わしが死んだらちゃんと泣いてくれるか?」

  「どやろ。けどまあ、お前は泣くやろな わしが死んだら」

  「当たり前やんけ、自分は泣きひんのかいな?」

  「後追いはするかもしれへんけどな。お前はそうはせえへんやろ。

   散々大泣きはしても、泣いたらしまいや。

   あとは一人でも生きていける。」

  「そないなことあらへんがな。

   ゆうか、なんやそれ。わしの方がごっつ冷たいやつみたいやんけ」

  「どっちもどっちや」



この会話、トムとジェリーの会話なんですけどね、原作にあるか全然分かりませんがとってもNAKA雅MURAっぽい台詞回し。そしてこの言葉を何度も子役に繰り返させるのは三池崇史っぽなと。完全に偏見ですけど。この二人の関係性については後で書きます。



②サブタイトル



内容を暗示させるようでわからない加減が良い。



  ロードランナー(美咲のこと)

  カーブミラー(美咲の幻影)

  サマー・トライアングル(美咲の兄の星)

  ウルトラメンソール(我妻が握りつぶす煙草)

  ラッキーナンバー(喜多嶋の数字)

  シマブクロ(殺し屋の名前)

  クロスロード(美咲が走る交差点)  

   ファイヤーフライ(トムとジェリーの夢)

  AV(登場人物)

  ブルームーン(我妻の背景) 

  ラビットフット(トムの幸運のお守り)

  ウィンター・トライアングル



大きな意味はないのだけれど後で見返してハッとするタイプのアレです。





③登場人物



我妻涼:斎藤工

まず、あまりこの俳優さんに良い印象を持っていなかったのですが、とても良かった。元々、我妻という人が喉を撃たれて声が出ないという役柄だったこともあり、殆ど言葉を発せず、硬派な感じを貫いていました。

個人的に我妻涼についてはいろいろ考えました。考えても考えが及ばない気がして、そんなものですけどね。両親を亡くして祖父に育てられた我妻は祖父の愛情を受けて育ちます。そんな風に普通に育てられれば、不良になることもないだろうにと思いますが、そんなことは実際は理由にならない。単純に我妻は圧倒的な力と悪の純粋さに引きずり込まれて、その世界で生きることを望んだだけの話。死の間際、我妻の祖父もそれを気付いていて何も言えなかった。そしてこの言葉。

 

  俺は、流されてるゴミみてえにこの世界にいるんじゃねえ。

  俺は、俺の意思で今こうしてここにいるんだ。

  だからお前がなんて言おうと、もう戻れねえし、戻る気もねえ。

  これが俺の生き方なんだ。



恐らくこの言葉は石田小鳥に対して言っているのでしょう。我妻は自分自身を完全に客観視できる人間であり、でも周囲から見ればそれは冷酷な人間の姿でそれをみんな恐れています。そして我妻自身も、誰も信用できなくなった自分が怖いのだと思います。トムとジェリーのことだって信じたかったし、銃撃戦の直前までは少なくともそれ以外の人間よりは信頼していた筈。でも、我妻は二人絆の強固さとそれから派生する弱さを知っていた。同時に一種の疎外感のようなものを感じていた。そして、裏切った人間には徹底的に残酷なってしまうのは、そうしないと自分の生き方を根底から否定することになってしまうからなのかと。本当に信頼できる人間、仲間、安全な場所そういうものを心のどこかで求めていたのだとは思いますが、それ以上に「生き残る」という意思が大きく生き方に関わっているのだろうと思います。



トム(ユキオ):金子ノブアキ

総てはタカヒロ(ジェリー)と自分の幸せの為に生きている。泣き虫。前述した台詞のようにユキオはとても感情が表面に出るタイプで、唯一の弱点はタカヒロ。もしユキオ一人であれば、我妻の圧倒的な力を信じて行けたのかもしれないけれど、そんなまだ可能性のある未来よりも、タカヒロが大切でなんとしてもはやく夢を叶えたい一心で我妻を裏切ってしまう。



ジェリー(タカヒロ):渡部豪太

ユキオと共に孤児院で育ち、そこの院長に性的虐待を受けて殺害。逃げるようにしてユキオと二人で生きてきた。感情を表に出すことが少ない。病気で余命半年から一年。タカヒロ自身は我妻を客観的に見ていて、「自分以外誰も信用しない人間」というのも理解はしているけれど、同時に完全に従えばこちらが信頼出来る人間だということも分かっている。でも、それ以上にユキオの言うことが優先されるのはそれ自体が人生そのものだから。「我妻を殺せ」という仕事を受けるとユキオに言われた時、タカヒロは寿命よりはやく死んでしまうかもしれないと覚悟している気がしてならない。それだけ我妻の強さと自分たちの弱さを知っているタカヒロだからこそ悟ってしまってからがとても切ない。



  なあ、自分 何でもかんでもひとりで頑張りすぎやで

  いっつも、一緒にやったらええやんけ、な、タカヒロ



この部分はほとんど回想ですが、なんていうか結局殺し屋という仕事をするには面倒な相棒を持ってしまったということなのかなと。



美咲元:林遣都

主人公かと思いきや、ただのヘタレで、戻って来るのかと思えばそうではなく、自分は一般人だったと気がついたことが幸せということなのでしょう。でも、美咲のお陰で、我妻達の生きる世界がどれだけ厳しく、冷たいところかということがはっきりしてきます。



マリオ:KENCHI

ブラジル系イタリア人はただの癒し。



エイジ:窪田正孝

このQPのドラマの感想を調べるとだいたい窪田正孝のファンブログだったりします。今までそんなに興味がわいたことのない俳優さんでしたが、今回とても良かった。街唯一の情報屋で金さえあれば小間使いのようにちょこまか動くミニクーパーの持ち主です。頭も切れて、我妻に取り組もうとしますが、結局使われることに。美咲が犬ならエイジは猫ですね。明らかに。



君塚亮輔:渡辺大

裏ボスの裏。



蜂矢兼光:やべきょうすけ

三池作品の常連の一人、やべきょうすけ。このドラマでは監督も務めています。彼のキャラクターがよく出た蜂矢兼光という人間は、「ヤクザさん」とカタギに呼ばれるような人望の厚い人間で、他の組の人間にも世話を焼くような人。状況を一番把握しているのは彼なのかもしれませんが、何もしないのは生き方に大きく起因しているのかもしれない。



ヒコ:田口トモロヲ

美咲の兄貴分で大酒飲み。喧嘩も強いが、我妻を信用できないと組を抜けようと思っていたところ事件が起きる。本当に鉄砲玉になってしまって、ヒコの過去についてはついにわからないけれど、大酒飲みになったのにもそこに理由がありそう。



喜多嶋仁:椎名桔平

裏ボスでしかなかった。



④音楽



まず主題歌でOPはレニークラヴィッツ、挿入歌はSong Riders、エンディングはマキシマムザホルモン。それ以外の挿入歌、所謂サントラもジャズであったりロックであったり、映像をより効果的に、カッコよくみせている。個人的には、ホルモンが毎回良いところで流れるので良い。











三池監督の映画が好きな人なら恐らくハマるドラマだと思います。斯くいう私はDVD(プレミアBOX)を買いました。




2013/02/20

Shut Up! Flower Boys Band


このくそ忙しい時期にドラマを借りて観るなんて馬鹿なことをしていましたが全16話観終わりました。あらすじその他を書くのは面倒臭いので是非某Kぽ情報サイトを参考にお願いします。そもそもなんで観始めたのか考えていたのですが

「完全に現実逃避」

だった気がします。成功しなかったけど。思った以上に現実を突きつけてくる内容で、なんだか辛かったです。うん、余韻が。

ここではなんとなくバンドメンバー個人に迫ってみようかと。公式HP参照

ビョンヒ(イ・ミンギ)
 
あだ名は「覇王」バンド「眼球浄化」のリーダーで楽器市場で出会ったスアに一目ぼれしてからというもの彼女を「ミューズ」と呼んでいる。子供のように純粋な面と一旦火がつくと周りが見えなくなるという面を持ち、そうなるとジヒョクにしか止められないというくらい信頼し合っている。

ビョンヒという人は上に書いたようなことが主なんだけど、家族のことジヒョクとの関係スアにこだわる気持ち全てにおいて謎が多く、一番分からない。彼の「幸せな瞬間に死ぬんだ」という言葉は本心からだったし、それに対して「馬鹿だ、狂ってる」とメンバーは言ってるけれど、その一方で「ビョンヒが居るから大丈夫だ」と信じている。ビョンヒはなんでバンドを始めたのか。私は友達とずっと一緒に居たかったからだと思う。この物語の最後でその否定が答えになっているけれど、ビョンヒは純粋に「ずっと一緒」が良かったのだと。母親を亡くし、父親ともうまくいかず、「孤独」を感じ誰かが共にいるということに猛烈な願望を抱いて、そこに同じ「孤独」を持ったジヒョクと出会ったことで一緒にいる理由としてバンドを始めた。ここではロックスピリットがなんだとかいうことは関係なかったように思える。(参照)なんだろうな~もっとビョンヒのこと知りたかったな~。漫画では死んでないんだよね。昏睡状態で、最後に意識を取り戻すんだけど、やっぱりそれじゃ嫌なんだよな~。ということで見つけてきたファンメイドのMVが良い場面特集になってます。

ビョンヒが居るまではカッコつけられていたメンバー達。不良でいられるということは子供でいることだから、ビョンヒは大人になれなくて死んでしまった気がしてならないんです。好き(結局)
アイラインは永遠です。


今日のところは彼だけにします、おわり。


「眼球浄化」が最初に歌っていた曲 Not In Love - Crystal Castles ft. Robert Smith of The Cure


オリジナル


それの更にオリジナル


一人でライブに行くくらいには好きな人たちです



本当におわり



2012/10/22

Drama White Chistmas Making Films


ユンス(イ・スヒョク)の定位置に座る場面
キャッチボールをするヨングァンとジョンヒョン
話し合う俳優陣を尻目にのんびりするモデルたち(そう見える)
(ところでチフン役のソンジュン、日本でのファンクラブ設立記念のファンミーティングがあるそう。)
食堂でわちゃわちゃするみんな



空気孔を這うウビン
上から吊り下げられるウビン
ダーツをするヨングァンとジョンヒョン


度々この動画を見たくなるんですがスヒョクすくない。
他は皆いるのに居ないとか余裕だし…
途中でも書きましたが、ソンジュンが日本でも活動するみたいですね。
時を同じくして、ホン・ジョンヒョンも日本公式HPが開設されたようです。


しかも、アメブロにもブログがあると。
盛んに活動してくれて嬉しいですね~
是非、スヒョクとヨングァンもお願いします!!!


2012/05/11

White Christmas



【story】
上位0.1%だけが入れる入試名門私立高校スシン高校。1年間で唯一の休憩時間、8日間の冬休みが始まる。皆騒ぎながら学校を出るが発信者の分からない疑問の手紙が届き7名の学生たちが残る。一方、交通事故にあった精神科医師キム・ヨハンはスシン高にたどり着き助けを求める。数十年ぶりの大雪で学校は外部から完全に遮断され生徒たちは手紙の主人公を探しに出るのだが…KBS World

【cast】
キム・ヨハン役(精神科医師):キム・サンギョン
パク・ムヨル役(スシン高最高の模範生):ぺク・ソンヒョン
チョ・ヨンジェ役(嫌われ役の生徒):キム・ヨングァン
ユンス役(精神不安定な生徒):イ・スヒョク
ヤン・ガンモ役(聴覚障害者の生徒):クァク・ジョンウク
イ・ジェギュ役(平凡な生徒):ホン・ジョンヒョン
ユ・ウンソン役(学園のマドンナ):イ・ソム
カン・ミル役(クレイジーな生徒):キム・ヒョンジュン
チェ・チフン役(天才生徒):ソンジュン
ユン・ジョンイル役(体育教師):チョン・ソクウォン

【staff】
演出:キム:ヨンス
脚本:パク・ヨンソン






※ネタばれ含みます。






ドラマに期待しない人間なんですけどその予想は軽く超えてきました。
だらだらと書くと取り留めがなくなるのでいくつかのトピックに分けて書いていこうと思います。



①ストーリー

このドラマは所謂深夜枠で元々は16話編成だったものを、半分の8話でまとめた作品です。
それだけに端折られた部分が惜しいなと思うところが多々あります。
ミステリー/スリラーのジャンルなので説明しすぎるのも面白みに欠けますが、
重要な登場人物が多く過去を大きな伏線にしているので腑に落ちる感覚が足りないという感想を持ちました。
特にユンスのところはクライマックスに繋がるので残念だったかなと。
あと、ヨンジェの母親の葛藤とガンモの障害者のジレンマ、チフンのアスペルガーであることの彼自身の考えなどきっと削られてしまったであろう部分が気になります。

でもやはり面白い。
前半4話、後半4話で謎と対決という感じで分かれていて、前半部でいろんな伏線が振り撒かれ過ぎて大丈夫かなと思うほどでしたが、そこから後半の反転に次ぐ反転が物語を躍動させました。
あの台詞がここに繋がるのかとか、いい人そうだったのにとか。
どこかのブログで拝見しましたが、このドラマで何度も語られる
悪魔は生まれるのだろうか
作られるのだろうか
という「悪魔」は言葉そのまま訳せば「怪物」になるそうです。
実際私もこの話で語られるのは「怪物」に近いと思います。
「怪物」はいつでも、そしていくらでも大きく成長し得る、だからこそ恐ろしい。
逆に「悪魔」は先天的な要素が強く感じられるのかなと。
『ホワイトクリスマス』を観て考えたのは、人間の中には必ず「怪物」が巣くっていて要はその自分の中の「怪物」を知っているかどうかなのだと言うこと。
ヨハンの勝利は必ずしも7人の負けではないし、最後闇に包まれていった彼らはあの8日間で人生総てのような生き方をしてしまったけれど、後悔もしていない。
ただこれから自分の中の「怪物」を飼いならして、何も見えない振りをしながら生きていくだけ。
はぁ、苦しい。
それでもそこに明るくはないけれど希望が見えたのは私だけではない筈。



②サブタイトル

ドラマのサブタイトルがその回の大きな伏線になっていて、それをより掘り下げたモノローグが毎回あるんですけど、1話観終わって意味が掴めた時に達成感のようなものがあります。
悪魔は自分で扉を開けられない
懺悔しろもう手遅れでも
旅立った少年が遭遇するもの
合わせ鏡の中からは悪魔が飛び出してくる
ライオンが待つ川辺
運命は善悪を区別しない
境界線に立つ子供たちの弁明
悪魔は生まれるのだろうか 作られるのだろうか
全8話のサブタイトル。
そのモノローグで一番好きだったのは3話のものです。
正直言うと、少し期待してた
18歳・・・
大人でもなく子供でもない
曖昧な時期に夢見る、冒険と逸脱へのあこがれ
ハックルベリーフィンやナヌークの冒険には遠くても
日常から脱出できる事への期待はあった
冒険を信じられる、最後の時期を過ごす俺たちは
これまでの出来事に
まず恐ろしさよりも、期待に近い興奮を覚えた
でも俺たちは忘れてた
いくら明るい声で話したとしても
日常を脱するには危険だという事と
生き残るためには残酷にならざるを得ないという事を
ハックルベリーフィンもナヌークも
結局は悪魔に遭遇する
ゾクゾクする言葉ですよね。
毎日刺激的とは言えない生活を送る私達の憧れを恐怖で覆い尽くす。
そんな雰囲気を漂わせています。



③登場人物

キム・ヨハン役(精神科医師):キム・サンギョン
この役者さん有名な方らしいんですけど私が見てきた韓国のドラマと映画では見覚えがない。
ということでこの役のイメージが付与されました。
ドラマの脚本家の方は殺人犯役にいつも“ヨハン”という名前をつけるそうなんですが、それは宗教的で道徳的な暗示を入れようと洗礼者ヨハン(ヨハネ)からきているとインタビューで語っていたのですが、それって言ってしまって大丈夫なのかと。
韓国ってキリスト教人信者多いのに...
それはともかく、彼の振る舞いを見ていると『ファニーゲームUSA』を思い出して吐き気がします。

パク・ムヨル役(スシン高最高の模範生):ぺク・ソンヒョン
この人物ももっと父親との葛藤と、自分の中の「怪物」との戦いを描いてくれればもっと面白かったのにと思います。
これではやはりまだ模範生のまま、仮面さえ被れていないような気が。

チョ・ヨンジェ役(嫌われ役の生徒):キム・ヨングァン
結構好きな人物です。
自分の弱さから目を背けて、必死に逃げている描写はとても上手かった。
けれど先にも書いたようにその原因がぼやけたままになっているのが残念です。
個人的にヨンジェの言葉で好きなのは、ウンソンとの会話です。
「どうすれば私をあきらめてくれる?私はどうしたらいいの?」
「壊れることだ。
今よりずっと・・・」
「・・・・・・」
「俺みたいなヤツが釣り合うくらい壊れればいい」
「・・・・・・」
「でももう無理な話だけどな。俺の方がすでに壊れ過ぎてしまったから」
ふと、そんな風にして弱さを悟る瞬間が何度もあるんですがそれがとても切ない。

余談ですが、このドラマきっかけにキム・ヨングァンという役者というかモデルさんを調べていたら好恐ろしいかっこいい。
因みに今更ですが、このドラマは「ビジュアルドラマ」と呼ばれ、出演者の殆どがモデル出身で平均身長が高いという触れ込みでした。

ユンス役(精神不安定な生徒):イ・スヒョク
キーパーソンなので端折られたことが最も惜しい人物。
それでも、抽象的なドラマの良さを引きたてている存在です。
イ・スヒョクの演技はとてもいいとは言えないけれど、役が役なだけにぎこちない雰囲気も含めて上手く言っていたのではないでしょうか。
卵が、孵ろうとしている
という遺書は彼が死んだ理由そのもので、それを理解できるのはあの時間を一緒に過ごした者たちだけ。
他のみんなと違って自分の中の「怪物」が生まれることを阻止しなくてはと思ったのではなく、単純にその「怪物」を受け入れられるほど彼は強くなかったのではないかと私は思いました。

ヤン・ガンモ役(聴覚障害者の生徒):クァク・ジョンウク
必死に生きることを日々としてしまったことの苦悩を体現する人物。
彼は元々俳優さんなので安心してガンモという人を見ていられました。
チフンが自分の所為で死んだ、と思っていたところから死んでいないと分かった時の安堵が観ている私の心も絞めつけました。

イ・ジェギュ役(平凡な生徒):ホン・ジョンヒョン
彼はきっと手紙の内容を書いたキム・ジンスを半身として存在していたように思います。
そして最後まで自分の中の正義を貫いたのではないかと。

ユ・ウンソン役(学園のマドンナ):イ・ソム
驚くべき愛され女子だなという感想。
母の不倫を知って壊れた彼女をこの事件まで誰も救ってあげられなかったのかと思いましたが、それはウンソン自身が壊れていることを望んだ結果なのかと納得するしかありませんでした。
「怪物」が生まれた彼女が、もう以前のように人を傷つける言葉を簡単に吐くようなことはないと考えると、「怪物」の善悪の付け方が分からなくなります。

カン・ミル役(クレイジーな生徒):キム・ヒョンジュン
思わぬ伏兵として登場したミルがこっそり戻ってきて皆を助け出した時には「かっこいい」と何度も思いましたが、よくよく考えれば彼が二人目の悪魔を連れてきたのかと思うと雪崩で死んでしまえば良かったのに、なんてことも思ったり。

チェ・チフン役(天才生徒):ソンジュン
ちょっと面白みの無いまま終わってしまったかなという印象。
演技の固さと人物象は丁度よくマッチしてました。
脚本家の方がいう様に彼主役のラブストーリーはちょっと興味ある。

ユン・ジョンイル役(体育教師):チョン・ソクウォン
良いとこ無し過ぎてつらい。



④音楽
作品中の音楽がとてもいい効果をしていて感動するまである。
特にアンビエントなどの環境音楽、My Bloody Valentineのようなシューゲイザーの多用が目立ちました。
ユンスが何度かギターを弾いているんですが、リフとかなさそうだったんでシューゲに近いのかなとか思っていて、それなら学園祭で披露するのはどうなのかなという疑問さえ浮かびました。

あと、音楽ではないのですが作品中によく聞こえる息づかいが、生徒たちの、またヨハンの緊張感を表現し、一方で生まれてくる「怪物」の声にも聞こえてきてよりこのドラマを盛り上げていたように思います。






見返したら、こんなに長いこと書いていたのね。
だってもう朝だよ、おはよう。
そんなことは置いておいて、このドラマは本当にオススメです。
日本では未発売なのでDVDレンタルのみになると思いますが借りて損はない筈。
私は何とかしても手に入れたいので現在画策中です。
ドラマ作品だと『池袋ウエストゲートパーク』と『Dr.Who』というイギリスのドラマはBOXで買いました。
こちらもオススメです。
それで、このドラマを観ていて思いついた映像作品がいくつかあって、これが好きなら『ホワイトクリスマス』も楽しめるよってことでいくつかあげて似ている雰囲気の特徴を書いておきます。

『漂流教室』学校が舞台で荒涼感のある風景と死の付きまとうテーマ
『ファニーゲームUSA』悪魔に対する圧倒的な敗北感
『六番目の小夜子』学校と謎
『バトルロワイヤル』生徒たちがお互いを裏切り訪れる孤独

何か他にもあった気がする。

最後に、このドラマの脚本家のパク・ヨンソンさんはSJの『花美男連続ボム事件』の脚本も書かれていたと知って笑ったというより驚き過ぎて仕方なかったです。