2011/12/25

Merry Christmas.


私は自分が人に求めすぎていることを知っている。
モノではない。
お金でもない。
ただ気持ちが欲しい。
極端な感情しか愛せない私は中庸で半端な愛情はいらない。
「愛している」
「必要だ」
そう言われないと不安で仕方がない。
そしてその不安の穴はぽっかりと空いたまま今日もまた誰かを傷つけた。
あなたに愛されたいとはっきり言うことが怖いように、
あなたもわたしを愛しているということを恐れている。
強いて言ってもらった言葉の虚しさ。
馬鹿らしいことを知っているのに何度も繰り返して傷を増やす。
どうしてこんなに器用にできないのか。
どうして想いやれないのか。
このまま想いの通じぬまま死んでしまう予感に涙が止まらない。







私が私のわがままを言うだけの関係は嫌だ。
早く帰ってきて欲しいだの、早く会いたいだのの言葉がなければ必要とされてないとしかかんがえられない。
私の性格は1か0なんだよ。
好きか嫌いか。
必要か必要じゃないか。
それだけなんだよ。
何も言わないことは嫌いと同じなの。
苦手なんて知らない。
何も言えないようにしか思えない。
そういう消極的な姿が嫌い。




2011/11/28

ハードロマンチッカー




【あらすじ】
下関に生まれ育ったフリーターの青年・グー(松田翔太)。在日韓国人2世の彼は、ヤクザからも刑事(渡部篤郎)からも声をかけられる顔の広い男だが、誰とも深くは関わらず、高校中退後の日々を怠惰に過ごしていた。そんなある日、後輩の辰(永山絢斗)とマサル(柄本時生)が敵対する高校生の家に殴りこむという事件が起きる。 From ムビコレ


ちょっとネタばれするかもね!

観たくて観たくて観たくて観たくてどうしようもなかった一本。そして本当に良かった。映画に先立ちいつもはしないのに原作を読んだのですが、その時点で「あ、これかなり好きだな」とは思っていました。あとはそれがどんなふうに映画になっているかが楽しみで、ティーザーの松田翔太かっこいいし、鉄パイプのからんからんって音なんかもうヤバいしで、期待が高まるだけ高めて観に行きました。小説の筋はほとんど外れていないのだけれど、構成ががらっと変わっていて内容知っていても面白かったです。もう最高。どのキャスティングも違和感がなくて、やっぱり松田翔太のかっこよさが半端なくて、その他の遠藤要とかも喧嘩シーンのリアルさに引き込まれました。名前がカンデファンだったか定かではないですが、その役をした俳優さんの以前見たことがある感の相当さといったらもう。分かる人、こっそり教えて下さい。渡部篤朗と中村獅堂の揺るぎない存在感もしっかりと確認しました。それにしてもこの映画に出てくる女の人は大概残念です。ミエコとか最初からその後どうなるか知っていたから「グーとミエコはなんて淡い会話をしてるんだ...」って思いましたもん。結局出会う女性は一皮むけば同じだったということで。

個人的にはラストのシーン好きです。小説の方も好きです。小説のラストにするとなると家族要素をばあちゃんの他に出さないと行けないし、家が空き地になっていた件も必須だろうし、そう考えるとやっぱり映画が映画らしくていいです。生気がふわ~っとぬけていってる様子がスクリーンからじんわり伝わってきました。でも辰が襲われてそのあとのアレコレの感じはまだちょっと分からないので是非もう一回観たいです!!!!!っていうかDVD欲しいです!!!!!


ハードロマンチッカー公式サイト




【おまけ】
松田龍平派だったのですが、自分で細マッチョ言うだけあって身体が綺麗。一気に心が傾きました。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』以降彼の作品は観ていなかったのですがちゃんと観てみようかな。

2011/11/24

モンスターズクラブ



【あらすじ】
現代社会を捨て、雪山の小屋で自給自足の生活をしながら、企業やテレビ局に爆弾を送り続ける良一。ある日、奇妙な怪物と森で遭遇する。それから、夜毎、小屋に現れる怪物と死んだ家族たち。幻想に翻弄されながら、良一は日本の首相に最後の爆弾を送る。その夜、自殺した兄が小屋に現れる。戸惑う良一を闇の扉の向こうに連れていく兄。そして、良一は家族の真実を知る、、、、。閉塞した現代社会に生きる人々へ贈る、精神のサバイバルと、人間性の回復の物語。スピリチュアルスリラー。

東京フィルメックスで観てきました。核心に触れるつもりではないですがネタばれ注意とは忠告しておきます。




なにから話そう。じゃあまずは出演者から。主演が瑛太、その他に窪塚洋介、Kenken、草刈麻有、ピュ~ぴる、渋川清彦で何とも豊田監督らしいなというキャスティング。Kenkenとかべーシストだからね。中村達也さん経由の知り合いらしいです。渋沢清彦とかここ最近の作品のほとんどに出てるんじゃないか?草刈麻有もそうですがね。作品の話に入る前に、私が豊田利晃さんの作品が好きで、初めは『青い春』だったんですけど、その後『ナインソウルズ』『空中庭園』『蘇りの血』を観て好きだなぁと。『アンチェイン』とか『ポルノスター』もみたいんだけどDVDあまり出回ってないので未見です。監督で観ることを決めることは少ないのですがこの方はだいたい観に行ってる気がしますね。うん。キャスティングが固定されている感は否めないですがそこは毎回そんなに気にならないです。渋川清彦(旧姓KEE)を観ることもこの監督の映画くらいしかないし。うん。そろそろ内容のことを書きますね。映画に出てくる怪物はピュ~ぴるさんと言う人らしいんですがどこかで知ってるなと思ったら、以前タコシェでみたタコが頭に乗った写真の人でした。
多分このひと。これはそれだけです。

爆弾魔の誰それさんの話を下敷きに作られた映画だそうで、確かに爆弾を作って送りつけて爆発させるんだけど視点はそこにあるんじゃなくて、自殺した主人公の兄を含めた家族の話です。社会に捉えられるのが嫌で自由を手に入れたかと思えば同時に孤独が付いてきて、じんわりと世界に沈んでいく。主人公は「僕は生きている。」って言っているんだけれど、生きるということはやっぱり世界との関わりだから、呼吸をしていても孤独だったらゆっくりと死んでいくことと同意なんだなぁと漠然と感じました。とか言っていても未だ消化しきれずといった感じ。そもそも“この現代社会とそれに抗う男”の構図がそんなに好きではない。何を言っていても独りよがりな気しかしないのです。人間は完全に一人でいることなどないのだから。主人公だってほら、死者と戯れてるし。

今回映画祭と言うことで監督もいらっしゃっていたのですが会えたことは純粋に嬉しかった。あとは三池崇史監督に会いたいです。質問時間で一人が映画と音楽の関係を聞いていたのだけれど「直感です。」的な答えでそんなもなんだと。あと私もここぞとばかりに「最後に原宿と渋谷に主人公はたどり着くのですが、新宿や永田町ではなく何故そこだったのか?」と聞いたら「永田町は行かないし、『ポルノスター』が渋谷のスクランブル交差点で始まったからそこで終わろうかなと思っただけです。」と言われ少し残念な気がしました。作品の制作者はそこまで考えて作っていない、批評家や後の人達の方が作品に対して多く語るとかないとかってやつですね、これは。何が言いたかったのか分からなくなったのでこれでおしまい!後悔は2012年の5月、ゴールデンウィークとのことです。




モンスターズクラブ公式サイト



2011/11/13

恋の罪




【あらすじ】
どしゃぶりの雨が降りしきる中、ラブホテル街のアパートで女の死体が発見される。事件担当する女刑事・和子(水野美紀)は、仕事と幸せな家庭を持つにもかかわらず、愛人との関係を断てないでいた。謎の猟奇殺人事件を追ううちに、大学のエリート助教授・美津子(冨樫真)と、人気小説家を夫に持つ清楚で献身的な主婦・いずみ(神楽坂恵)の驚くべき秘密に触れ引き込まれていく和子。事件の裏に浮かび上がる真実とは……。3人の女たちの行き着く果て、誰も観たことのない愛の地獄が始まる……。(goo映画より)

「鉄は熱いうちに打て」って言われたんで公開初日に観に行ったこの映画について書いています。先立って以前書いた「冷たい熱帯魚」のレビュー読み返して大したこと書いてないな、なんて落ち込んでみたり。どうしようもない内容だった。それはいいです。漠然と水野美紀がメインなのかなと思ったら違って、「冷たい熱帯魚」から引き続き神楽坂恵がまたもや大活躍。園子温、本当に彼女を脱がせたがり。もう。全体に渡って女の性がテーマっぽい。女性ってどんなに主導権を握ったようでもやっぱり男性には勝てなくて、それを理解したうえで欲望に従って生きていこうとしても結局はたと自分の立ち位置を考えたり、自らの綺麗な理想を求めたりして、でも欲に従いたくてずーと堂々巡り。なんていうか、苦しいまま最後の最後までもがいてる。いくとこまでいけばああなっちゃうし。ということで、女の人の方が楽しめる映画だと思いますよ。うーむ。ちょっと真面目なこと書こうとするとこう文章がごちゃごちゃになる。端的にいえば、三池崇史の「探偵物語」みたいなミステリー部分です。私はクライマックスのあたりで思いました。こんな説明したところで「探偵物語」観てない人が多くて村上春樹的比喩みたいなことにはなってないでしょうか?大丈夫ですか?

小林竜樹っていう俳優さんが出てるんだけど、私この映画で一番好きな役の人なんだけど、カオルっていう名前なんだけど、それがボーラーハット被って白い上下着てるの。ちょうどこんなんなの。


態とそうしているんだろうけどその飄々としたところが本当によくて、私あんな人間になら騙されて風俗してもいいかな。冗談だからそんなことバンバン書けますけどね。風俗で一生懸命働いている人にかなり失礼ですよ。彼の発言やその他いろんな人のいろんな場面で私を含め結構な人が笑ってたので流石みんな園子温好きなだけあるなとか思ってみたり。それでも意外と席はスカスカだった。しゅん。私の列半分いなかったし。しゅん。あともう一人気になった俳優がいて、観ている時は思いだせなかったけどググったら分かりました。深水元基でした。AV男優役お疲れ様でした。

そして最後に「空気人形」でも使われていたらしいこの詩が、頭にこびり付いて離れないということをお伝えします。

言葉なんか覚えるんじゃなかった
言葉のない世界
意味が意味にならない世界に生きてたら
どんなによかったか

あなたが美しい言葉に復讐されても
そいつは ぼくとは無関係だ
きみが静かな意味に血を流したところで
そいつも無関係だ

あなたのやさしい眼のなかにある涙
きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦
ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら
ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる

田村隆一『帰途』(田村隆一詩集「言葉のない世界」)


ところで1月に公開される園監督の『ヒミズ』ですが、とことん暗いラストから希望ある感じに変更されたらしいですね。ちょっとらしくないというか、園監督の希望ある感じってどういったものなのでしょう。『愛のむきだし』とか?


『恋の罪』公式サイト


【追記】
園子温監督と神楽坂恵が結婚するそう。まぁそれほどの相手じゃないとあんな映像撮らせないのか。ちょっと興醒め。満島ひかりと石井裕也と結婚したのくらいに興醒め。



2011/11/08

今日の交信




濃厚な付き合いの中で窒息してしまいそう。
中学生でもないのに、あの人はその人がお気に入りで、この人が嫌いでなんてことを気にしながら出会う筈もなかった客と話し、結局決めるのは自分自身なのに何の気なしに私に意見を求め、これ以上あるかっていうくらい適当に流す。ながす。私の前をさらさらと流れていく。声なんて音だけで、内容は皆無。「お似合いですね」「綺麗ですよ」定番の問答を繰り返す。繰り返す。廻る回る、目が回る。苦しくて息が出来ない。みんな本心を隠し、圧政に負け、流される。流れる。トイレはTOTO。音姫の音と共に放出され、流水音と共におさらば。ばいばい、私の楽しい職務。此処ではもうやっていけないし、やっていこうとなんておもってねぇんだよ、ボケが。自分が糞過ぎて笑えるレベル。ははははははははっははははっはははっはははっははははっはっはっははははははは。なにもない。何も残らない。作り笑い。消去。作り笑い。消去。もう平気かもなんて期待。消去。消去。消去。何もない。何も残らない。早く此処からいなくならなきゃ、おかしくなる前に逃げなくちゃ、分かっているのに足踏み、足踏み、いっちに!いっちに!聖者の行進!いっちに!いっちに!はー楽しい楽しい毎日が。口だけならば何とでもいえる。はー楽しい、幸せ。こんな幸せ者私以外に居ないんじゃないか?どうなんだい?おい!嘘ばっかり、私の口から出るのは嘘ばっかり。私の耳から入るのは嘘ばっかり。私の頭ん中嘘ばっかり。フィクションとフィクションに固められて、四の字固め。女子プロ入ろうか。それとも地方の温泉旅館で仲居でもやろうか。兎に角此処から出ていきたい。レッドブルもTOTOに流れてなんの意味もなかった。子供だましも大概にしろし。本当に辛いと涙なんて出なければ、誰の言葉も耳には入らない。優しく慰められようと、叱咤激励されようと、同情されようと、黙れ黙れ黙れ。戒を解いてしまいたい。お酒も、煙草もなんでもいいジャマイカ。所詮私ごときがアル中になろうと、ニコチン中毒になろうと、肝臓をむしばまれようと、肺を犯されようと、意味もなく怒るのは母親だけ。あーなんて素晴らしい世界。あーなんて光あふれた世界。内省的な人間であれ、ハングリーであれ、愚かであれ、生きるな!自分。この生を謳歌するな。苦痛で顔を歪めながら生きろ。そう妥協すれば、そう了解すればいい話ジャマイカ。人間に縋るな!自分を大切にしろ!自分の言葉以外信用できない。クレジットカードはよう作りたい。大人と認められたい。って願望を垂れ流すのやめたい。ってそういうこと言うのすらやめたい。やめたい。諦めたい。「よいにんげん」であることに何の意味があるのかと自分に問うても答えなどない。只視界が真っ暗になるのみ。哀しくなるだけ。自由がなんだ。それがなんなんだ。規定されて生きる方がもっと楽に呼吸出来た筈なのに、何故今こんなことになっている?脳内垂れ流し。恥ずかしいったりゃありゃしない。期待するな。自分に期待するな。他人に期待するな。

\BOYS BE AMBITIOUS/

2011/11/06

君なんだ


君なんだ
君だけなんだ

僕には君だけなんだ 君なんだ
他の愛なんて要らない 僕にはただ君なんだ
もう一度聞いてみても 僕にはただ君なんだ
もう君には他に愛する人がいるけど
どうしようもないんだ もう元に戻すことは出来ない
君の視線が入ってきた瞬間に
胸深く釘を打ち込まれた瞬間に
迷わず直ぐ君を選んだ
そう 僕には君なんだ

誰が何と言っても 僕には関係ないし
誰が悪く言っても 君だけを見つめるんだ
僕がもう一度生まれ変わっても ただ君だけだ
カチカチ 時が流れても
君を愛してると言っても 何千回何万回言っても
僕の胸の中が燃え尽きて 乾く唇が擦り切れる程
僕がもう一度生まれ変わっても ただ君だけなんだ
カチカチ 時が流れても
only for you

どんな言葉も要らない 僕にはただ君なんだ
遅すぎてしまったけど 僕にはただ君なんだ
間違った愛だと分かっているけど
諦められない 絶対逃せない
酷く冷たい僕の唇は また呼ぶよ
熱く君を探し求めて呼ぶよ
呼んでも返事のない君だけど
僕は待っているんだと







2011/11/04

「荒ぶる」


「荒ぶる」

【意味】
所謂「萌え」の感情を抱いた人間が興奮しきっている状態。一般にその当事者ではなく第三者が客観的に指して言う場合が多い。

【凡例】
鰯に荒ぶる魚。常に一人荒ぶる馬。(凡例が意味不明という苦情は受け付けます。)


私、この「荒ぶる」という言葉が好きです。何も伝えていないのに、性的な何かをじわじわと感じ、「あー荒ぶってるんだな、うん、健康的。」と納得する瞬間、同時に安心します。そしてこの語の頻用度の低そうなところもツボを押さえていて、その点からみれば「高まる」も同じグループと言えるでしょう。文章を読んでいて、また誰かと話していて、「やっぱりここでこの言葉か」となる時のあのやるせなさったらないのです。友達が「滾る(たぎる)」という言葉を使った時のあの喜び、貴方(貴女)には分かりますか?そう言うことです。

2011/10/28

スプリング・フィーバー





【あらすじ】
現代の中国・南京。女性教師リン・シュエ(ジャン・ジャーチー)は、夫ワン・ピン(ウー・ウェイ)の浮気を疑っている。リンに調査を依頼された探偵ルオ・ハイタオ(チェン・スーチョン)は、その相手がジャン・チョン(チン・ハオ)という青年であることを突き止める。リンとワンの夫婦関係は破綻し、ワンとジャンの関係も冷え込んでいく。一方、ジャンとルオは惹かれあっていった。ジャンとルオと、ルオの恋人リー・ジン(タン・ジュオ)という奇妙な関係の3人は、宿遷へ旅に出る。



去年ミレニアムを渋谷で二本立て続けに観た時予告でかかってて、更にもう会えないかもしれない美容師さんにオススメされた映画。観てる途中からひりひりするの。とっても。人間の自由を求めて、わがままで、自分勝手な部分が溢れているんだけど、そうしていても誰一人幸せを真に感じることが出来ないというもどかしさ。こんな関係の中で誰かに完全に依存したらやっぱり死が待っている訳で、それを唯一分かっている人間としてジョン・チョンはああいう風に描かれている。それまでにもいろんなことがあって、これで表現している愛よりも深く大き愛があったかもしれないし、これからあるのかもしれない。そこでジョンは「女には敵わない」という諦めが常にある。彼自身女に振り回されるつもりなど毛頭ないのだけれど、彼の関係にはいつも女が登場して総てを奪っていく。最後に多分女装するゲイとくっつくのも印象的だった。彼自身“女性”に対する憧れも欲求もないのに、“男性”を愛することが許されない、許されない訳じゃなくても愛することがそれはそれはとんでもなく辛い。だからというかなんというか女の格好をした男に落ち着くというのはなんかもう切ないなぁ!それにしても女の人って狡いのね。妻というだけで愛されていないことを放り投げて、権利まで主張して。あるいは急にいなくなったりして男を不安にさせて。リー・ジンの工場長に対する気持ちと恋人に対する気持ち、そしてジョンに対する気持ちが全部同じ虚無的なものに見える。結局誰のことも愛してなんかいない。あーだめだ。どうしてもジョンに感情移入してしまう。受け入れるしかないことが、選択できないことが苦しい。不倫の罪、愛した人の死、女の存在、再びの終わり、それら総てを黙って受け入れることしか出来ないそのことに息がつまりそうになる。この映画の性描写もそうだけど、ジョンや他の人のやるせなさや強烈な愛情が画面からむせかえるような匂いのようなものを私に伝えてくる、そんな映画でした。ちゃんちゃん。


私はやっぱり音楽が気になってしまうようです。





公式サイト

2011/10/23

カメリア



【あらすじ】

〔IRON PUSSY〕朴正煕大統領が暗殺された1979年の釜山。タイの必殺仕事人ことアイアン・プッシー(ミシェル・シャワナサイ)は、ふだんは飲食店で働く冴えない板前のオヤジだが、ひとたび呼び出しがかかれば、オシャレでレトロシックな装いの華麗なる女スパイに変身して任務をこなす。この日、指令を受けたプッシーはスタイリッシュな頭巾つきのコートを纏い、ディスコでイケメンの男、ジホン(キム・ミンジュン)と出会い恋に落ちる。だが、“大悪党を処刑しろ”という指令のターゲットは非情にもジホンであった……。
〔Kamome〕映画の撮影で釜山にやって来たパク・ヨンス(ソル・ギョング)は大御所の撮影監督。わがまま女優にうんざりしながら撮影していた彼は、ふと、カメラの向こうに人影を見て中断してしまう。機嫌を損ねた女優によってその日の撮影は中止。ヨンスは後輩を誘って飲み屋に繰り出すが、雑踏で靴を履かずに町を漂う少女(吉高由里子)とすれ違う。再び少女に出会ったヨンスは彼女を店に招き入れ、彼女のために靴を買いに走る。カモメと名乗るその少女が気になって仕方がない彼は結局、一晩中、少女と一緒に釜山の町を歩き回り、夜の海に向うが……。
〔LOVE FOR SALE〕近未来の釜山では、脳から愛の感情と記憶を取り出し保存することが可能となっていた。そのため、愛を脳から取り出し、それを売り買いするビジネスが大盛況。他人の愛で本物の恋愛を体験できるとあって、だれもがこぞって愛を欲しがっていた。ジェイ(カン・ドンウォン)はかつてラブビジネスを牛耳る組織に、愛するボラ(ソン・ヘギョ)との仲を引き裂かれ、殺されかけた。一命を取り留めて生還した彼は、組織の人間に復讐を果たしながらボラを助け出すため“大宮殿”と呼ばれる一大組織へ潜入を果たす……。

【Iron Pussy】
それはそうと、Iron Pussyの画像探すためにググったら見たくないモノまで見てしまって萎えてます、どうも。まずはオムニバス一つ目からいきます。『Iron Pussy』というタイ映画があるらしくそちらのポスターもとても可愛いです。まだまだ余談でした。はい、あらすじを読めば分かると思いますがなんとミュージカルテイストでたまに歌い出します。韓国、釜山の街中で歌いだして存在だけで目を惹いてるのに、それを超えて避けられてて、例えば日本であんなひとがいたらいるだけじゃ写メばしばし撮られたりしないだろうなって、それ考えたら日本凄いって勝手になってました。日本の映画ティーザーでも使われている歌が観賞後今でも頭の中で廻っています。あの歌素敵過ぎる。3作品とも言ってしまえば悲恋なのだけどこれが愛なのかって。この作品の彼女は熱く彼を愛し、彼も彼女を愛していた。それだけだけど、それがなによりで苦しい。


【Kamome】
吉高由里子出演って言いすぎやしないか?まぁ日本で宣伝するには仕方ないのか。でも彼女好きです。理由はQ.無人島に何を持っていく?の質問にA.男。と答えることが出来る子だからです。かっこいいわぁ。前ふりは置いておいて、これは恋なのかな?と思いましたが愛の物語には変わりないということで落ち着きました。最後はやっぱりつらい。出会ったからなんだって言われればその通りなのだけどたった一晩でも人に何かを残すことは可能なんですね。素敵です。途中靴を売っているおじさん見たことあるし!ってなったんですけどあれでした。『レインボーロマンス』の3人兄弟のお父さんでした(こっちの話です)あとはジェジュン主演の『天国の郵便配達人』のこれまたお父さん役でした。きっと国民のお父さんなのでしょうね。なんでなんだろうという疑問はいろいろ浮かびましたが、それは個人の妄想に任せる部分があるということで、そういう映画は矢張り好きだ!!!私無類の伏線好きなんですけど、靴の伏線いいですね。今回のような観客が理解してのネタばらしもいいけど、映像がなくちゃ分からなかったっていう伏線の映画も好きです。だからそんな映画教えて下さい。絶賛募集中です。

【Love For Sale】
カン・ドンウォン主演作品。今日は現在公益勤務中の彼を観に行ったと言っても過言ではありません。とりあえずかっこいいよね。私の中で「アイラインを引いても可笑しくない人はイケメン」っていうどうでもいい基準あるんだけど、その話は強制的に置いておくことにしましょう。ラブコメ(切な系)meetsアクションって感じですよ?どんな映画のアクションでも凄いって韓国映画っぽいよね。ちょっとややこしい話ではあるんだけどクライマックス何度も説明のような映像流れるから最終的には理解!ってなる筈。まぁよくよく考えれば男に都合のいい話なのかも。それでも男の後悔とか女の執念とかそれもひっくるめて愛なのだと言われた気がします、映画に。カン・ドンウォンってラブコメ俳優なんかな。真面目な作品に出てること少ない。(分母が小さいのもある)私がシリアスな映画が好きなので戻ってきたらそういうのに出演お願いします。



スマグラー



【あらすじ】
役者志望の25歳フリーター、砧涼介(妻夫木聡)は役者の夢に挫折し、パチスロ店でつまらない儲け話に乗って失敗、多額の借金を背負う。砧は借金返済のために、裏社会の便利屋・山岡(松雪泰子)の紹介で秘密の運送屋=スマグラーの仕事をすることになる。運送の仕事を仕切るジョー(永瀬正敏)とジジイ(我修院達也)とともに初仕事にかかった砧だが、依頼された荷物は田沼組組長(島田洋八)の死体だった。危険な荷物の運搬と処理がスマグラーの仕事。高額報酬の理由はそこにあったのだ。一方、組長を失った田沼組の幹部、西尾(小日向文世)、河島(高嶋政宏)らが動き出す中、亡き組長の若妻・田沼ちはる(満島ひかり)は、その様子を冷ややかに見つめていた。いつしかチャイニーズマフィア最強にして伝説の殺し屋二人組、背骨(安藤政信)と内臓(テイ龍進)の名前が挙がり、やがて砧たちのもとに新たな依頼が舞い込む。それは失敗の許されない想像を絶する代物だったが、砧のその人のよさが災いして、人生最悪の失敗をしてしまう。もはや死を覚悟するしかないのか。絶体絶命の大ピンチの中、これまで真剣に生きることを放棄してきた彼が、初めて自分で決意し、一世一代の賭けに打って出る。果たしてその運命は……。(goo映画より)

安藤政信が出演するなら観るしかない!と意気込んで初日に観に行くものの夕方の上映だったにもかかわらず客席ガラガラGOでしたね。ちょっと切ない。漫画で予習済みだったので良くも悪くも二つを比較しながら観てみましたが「漫画を映画にしました。」って感じで残念な気がしました。漫画でも小説でもやっぱり原作がある作品だったら映画化に際して変化が求められると思うのです。それじゃなきゃ映像にする意味ないし、期待感があっただけ残念と思ってしまうし、なぞっただけでは...。あと出てくる俳優みんな大物すぎてそこにも違和感。結構グロいし途中ホラーですか?と聞きたくなるような場面が会っただけにそれをシュールに見せるには無名俳優とか今までのキャラクターがない人が適してるのかなぁなんて。高嶋さんとかいいのかなあれで。ベストキャストは安藤政信(途中エクソシストのりうつるところこあい)、テイ龍進、阿部力、チョイ役の松田翔太。友達と一緒に観たんだけど松田翔太がお兄ちゃんの龍平さんに一瞬見えて萌えた。(え?)なんならお父さんの松田優作も出ててなんかうんいい。結局私は松田兄弟と安藤政信が好きだということですよ。でも松田翔太が好きなのはお兄ちゃんあってです♡(おい)話を少し戻して『青い春』くらい原作とちょっと違う道で映像化してほしかったな。『リボルバー』は漫画のまんまで好きくなかったけど。あとはなんだろ。拷問シーンに重きを置くんじゃなくてもっと背骨と内臓の関係性を監督の妄想でもなんでも膨らませてほしかった。ああいう拷問やらなんやらをやらせたらやっぱり三池崇史監督がシュールにまとめてくれるからいいよなぁってざっくり思ってみたり。二度は観ない映画かな。残念です。

http://wwws.warnerbros.co.jp/smuggler/index.html

2011/10/06

だいぶ無理

本当は死にたくないのに死にたいって言っちゃう自分面倒くさい。
今の自分大好きなのに変わりたいとかほざく自分あり得ない。
誰も私に興味がないのが地球の中心から突きつけられてて絶望するしかないし、
いつもイライラしてるじゃんって言われてまた絶望してるし、
私がみんなのそばにいたところでなんにもなんないのに
本当誰得よ?
要らないでしょ、私という要素。
地球住民ひとりひとりが必要な人間一人ずつ選んで誰からも選ばれなかった人たちは強制終了制度作ろうよ。
もう、どっちにしたって誰も気にかけないなら要らないじゃん。
折角だから殺してもらいたい。
そんで、標本になって、作ってる最中に失敗して焼却処分されたい。
なにが言いたいか私も分からない。
兎に角頭の中が洪水みたいに言葉が溢れてて、こうやって書き留めないと出て行かなくて、苦しくて。
この文章こそ誰得?
でもよく分からないけど誰かに読んでもらいたい。
絶望してる時に欲しいのは励ましじゃなくて同情。
ぬるま湯みたいな同情。
可哀想だと思ってもらえれば本望。
私が世界一不幸せな女の子。
吐き気がする存在の人間。
東方神起より3Oh!3の方が健康的。
でもお前らふざけ過ぎ。
黙れ、うるさい。
所詮誰かと誰かの間の人間にしかなれない私は、唯一を目指して生きているつもりですが無理そうです。
そのまえに壊れそうです。
ごめんね、今ふざけたメール送ってしまってる人ごめんね。
いろんな人を選んで付き合ってきたのに結局選んだ自分が選ばれてるという大きな問題にぶち当たって苦しい。
苦しい。
苦しい。
苦しい。
苦しい。
誰かに全身全霊倒れこみたい時、私には誰もいないからベッドに倒れこむ。
それだけ。
結局人生それだけ。

2011/10/01

創世記


宗教学の授業受けて

旧約聖書の創世記読んでたら

人間と天使の誕生の話から

BLの物語が浮かんだって言ったら

キリスト教徒に怒られるかなぁ。

2011/09/20

終電近くの山手線池袋駅は何時も煩くて、私の気持ちなど考えようともしない。
あの人は何を求めて声を張り上げるのだろう。
この人は何を求めてレールを見続けるのだろう。
私は何を求めて此処にいるんだろう。

2011/09/18

アジョシ



アジョシを観た。
観た理由はウォンビンかっこいい:バイオレンス観たい=7:3でした。
不純。
観ている途中隣の人がバイオレンスシーンであまりにも驚くので
私も無駄に驚いてしまった。
不覚。
そして私が結構笑ってしまうので、周りに心配されてないか
不安。
もうこの形式が続かないので普通に書きます。

私としてはマンソク兄弟、弟が好きです。
最高の笑いのセンスだと思いました。
顔が微妙なのもポイントです。
内容は『レオン』だと思っていただいて構いません。
この意見に苦情は受け付けます!
ただ私が言いたいのは筋が近かったからどうだっていうことではなく
その中で韓国映画、アジア映画らしさがあって良かったと言いたいのです。
例えば親子の繋がり。
子供はいつまでも親を頼るものなのですかね。
ソミのアジョシへの思いとは違う執拗な思いを感じました。
あとは兄弟の絆。
血のつながりがある、なしに関わらず傷つけた者に容赦ない
そんな血なまぐさい関係性を見せるのも特徴的でした。

最後にちょっとネタばれします。





















クライマックスシーン、敵の用心棒の良心が出現しソミを救うところ
それと親分を殺して全てを終えたテシクが自殺しようとするところにソミが現れるところ
そしてテシクが逮捕されるところは違和感。
私だったら(妄想)
①ソミは殺す②自殺してしまったところにソミが駆け寄る③逃げて親子として暮らす
のどれかがいいなあ。

2011/09/17

Zhoumi

綺麗好き

人間は綺麗好き過ぎる。
異物を排除し、忌避することで生きている。
毎日がその取捨選択の行為の連続。
生きる意味が全てそこに集約される。
そして私は排除され、忌避される存在。
生きていることを否定される。
生きている意味を削除される。

2011/08/08

『岡山女』

暇なので二冊目。
岩井志麻子はこのくらいの時代ものがやっぱりいい。
このシステム化されて無機質で面白味も無い現代を書いてもなにもそそられない。

『軽蔑』

映画ではなく、小説を読んだ。
中上健次は今まで読んだことなかったし興味もなかったけれど私にはとても読みやすかった。
特にセックスの描写がとても綺麗で生々しく、甘美だけれどいやらしくなくて素敵だった。
終わりにはまだ納得は出来ないけれどそのうちに消化できると思う。
特に好きな部分。
「月があまりに美しいから、汚れたこの世が疎ましくなると、自分は、ひょっとするとあそこの人間で、ここは仮の暮らしなのではないか、と思う。
空に満ち欠けする光る物がかかっている不思議に打たれた時、この世に有り得ない事が起こるという残酷な認識が芽生える。」

2011/08/07

2011/08/07

事実地元の祭りというものに三年ぶりくらいに行った。
その前に祭り以前の話を少し。

地元に帰るということはなんだか神聖な感じがしてちょっと気が引ける。
帰ってもしたかったことと言えば図書館に行って受験生の中で黙々と本を読むこととか、古本屋さんに行くとかそんな些細なことなんだけど毎回欠かさずしている。
古本屋さんって言ってもブックオフだし特に珍しいこともないけど今日は岩井志麻子の『岡山女』を買ってきた。
彼女のせいで岡山のイメージが著しく悪い。
そして昔よく読んでた漫画家さんの本を手にとってなんで私はこれを好んでいたのだろうと
真剣に考えたりしていた。

そして祭りに参加した。
参加というのは少し仰々しい。
カップルの夏の一大イベントの邪魔をした程度だと思う。
屋台とかそういうのも楽しかったけれど八木節踊りを見て初めて愛郷心とかいうものを抱いた。
そこで踊り跳ねる人はみな輝き、私がどれだけ着飾っても彼らには勝てない。
力強く踊る彼らを見てその夜の雨さえもまぁいいかと許した。

テレビの中で泳ぐ金魚

どうして僕じゃなかったの?
なんで僕を選んでくれなかったの?
そんな事なら僕にも出来るのに。
最後まで僕は君の人生に関わることが出来なかった。


僕と君が始めて出会った時のことを暗い独房でずっと考えていた。
僕はやっと出会えたと思ったんだ。
幼い頃に一度だけ見た本物の男に。
それから僕は守られてるなんて勘違いして、
特別だなんてくだらない感情抱いて、
突き放されても必死で縋り付いて、
それでも僕は君を求めた。


そして、あの時のことは今でもまだ考えている。
あの時三重の虹が君にどんな意味を持っていたかは分からない。
でももし僕が君を抱きしめなかったら。
それとも僕が君を全て受け止められていたら。
なにか変わったかな?
そしたら君はまだこの世界にいたのかな。
ロケットに乗って行ってしまうことなんてなかったのかな。
分からない。
総て分からない。
僕はまだここにいるのに。
まだ君を想って息をしているのに。

2011/07/19

戦火の中へ



理由なんて特にないけど、自分がチェ・スンヒョンをアイドルとして好きすぎて映画館に行けずにいました。まず「超感動~!泣けた~!」みたいなことを書くつもりはありません。戦争映画で泣けないなんて駄作だし、感動するでしょ、普通。過激発言はここまでにしておいて内容的なことを。この映画がどれほどノンフィクションに近いのか分からないけれど、韓国国内でいろんな賞をもらっているところからみるとなかなか近いのかな。でもここまで壮絶な戦いだとは思っていなかった。戦闘シーンはやっぱりすさまじくて、相手が共産主義の国だからという理由で同じ民族と戦わなくてはいけない。しかも朝鮮民主主義人民共和国強い。今の経済状態、戦力から考えたあり得ない。でも戦っている理由やめない理由は北朝鮮のほうがしっかりしていて、正当化は出来ないけど納得はできた。それに比べて韓国側は引けないという状況だというのが理由というのはなんとも。北朝鮮が攻めてくる陣地に学徒兵のみが残され守るように命令される。→誇りをかけて戦う。→好戦し主人公死亡。が筋なのはお決まりですが何がお決まりなのかとか言えないです。流れが読めるってことかな。エピソードで一番ぐっときたのは怪我をして苦しむ弟の息の根を止めてあげる兄弟の話。次に俳優ね。ここ今日の山場。主役ジャンボムを演じるチェ・スンヒョン。またの名をT.O.P!!!BIGBANGの低音ラッパー!!!(以下タプ)彼がこれまでに出演した映画とかドラマとか観てきてるけど、彼は無口な役がイイネ!声好きだけどたまにしか聞けない方が萌える。きょとんとした顔になんど胸を掴まれ、涙を流したことか。泣き顔に何度「抱きしめてあげる!」と思ったことか。気持ち悪いよ本当。とにかく好演でした。遅くなりましたが様々な新人賞受賞おめでとうございます。その他クウォン・サンウは流石だなと思ったし、「天国の階段」からファンだったし、キム・スンウはアイリスの頃からタプをありがとうな感じだったし、チャ・スンウォンは鬼畜イケメソ!だった。(まとめたらこうなった。)戻るけどタプにはこれからもたまーーーーーーに俳優やってほしいな。結論。面白かった。

2011/07/17

ともだち

貴女にも友達がいて私にも友達がいて、私にも友達がいて貴方にも友達がいて、彼方にも友達がいて私にも友達がいて、私にも友達がいて貴郎にも友達がいて。


それでも私はあなたの1番でありたい。
あなたが私の1番だから。

2011/07/15

幸せにも量があって、常に交換され、保存されながら存在してるものだからみんなが幸せなんてあり得ない。
そして私は全人類幸福を望まない。

2011/07/07

彼の腕には薔薇の花が咲いている。
とても綺麗で私は見惚れてしまう。
お願い私を掴んで離さないで。
浴衣を来た人をたくさんみる日。
日本人であることが嫌になる日。

2011/07/06

オーバーサイズのTシャツに、ジーンズを履いていたハーフの男の子。
髪の毛をなでつけて、ワイシャツにベストを着て、スキニーパンツを履いて欲しい。
私の叶わない願いだけど。
香水と汗の匂いのする廊下。
当たり障りのない生活を送りたい。
もう一切傷つきたくないし、煩わしい関係なんて嫌だ。
どうして心を乱されるの。
私が幼いのは十分わかってる。
それを踏まえても誰かに気兼ねなんてしたくない。
甘いなんてわかってる。
そういうのは求めてない。
ただ発言することまで制限されるのはわからない。
そのせいでかなしくなるのは嫌だ。
本当に。

2011/07/03

我儘

誰かに全力で倒れこみたい時にそこには誰もいない。
支えになりたいときに誰もそれを望んでくれない。
どれだけ頑張って発信しても誰もキャッチしてくれない。
怠惰な私は誰にも必要とされない。

2011/06/27

しゅわん、しゅわん

自分のことで一生懸命になることもなかったし、なられることもなかった。だれがこの私を必要とし、全身全霊かけてぶつかってくれるのか。わからないことばかりだから頭が重い。重い頭は転がって蹴飛ばされる。ころころころころひたすら転がる。そのうち中身がなくなってただの入れ物になる。頭の人形、思考の放棄。

斜めの空間

2011/06/26

眠気と私

すべてを壊されたい。
安全で平和な世界を、
単純で無意味な私を。

Lee Hyuk Soo

モンガに散る



【あらすじ】
1980年代の台北一の歓楽街モンガを舞台に、黒社会の世界に染まっていく若者たちの友情やきずな、やがて訪れるかなしい運命を描くヒューマン・ドラマ。俳優出身で『ビバ!監督人生!!』で映画初監督を飾ったニウ・チェンザーがメガホンを取り、疾走感あふれる映像美学とエモーショナルな演出でヤクザ社会に生きる男たちの哀愁ドラマを描出。ジョン・ウー監督ら名匠たちが激賞した、イーサン・ルアン、マーク・チャオら若手の熱演にも注目。
配給:ブロードメディア・スタジオ
オフィシャルサイト

http://www.monga-chiru.com/

今日、早稲田松竹で観てきました。道すがらなのに一年間で一回も行ったことなかったていう。この映画を観て「刺青の男」を思い出して友達に言ったら、「やめて!辛いの思い出したくない。」って全力で止められた。知らない人はググってね。ググってもいいことないと思いますが。ストーリーは、義兄弟結成→つるんで悪さ→極道の厳しさを知る→抗争が起こる→義兄弟分裂の展開。中国、台湾の映画をよく観る訳じゃないから分からないけどちょくちょく笑えるポイントもあって、更にモンガの街の風情と空気が感じられた。やっぱりここで言いたいのはラストとその先について。私はモスキートは死んだと思ってる。でシャオニンは迎えに来ない恋しい人を一生待ってる。裏切られたと思うことは絶対にないけどただただ待ってる。そしてドラゴンは落ちぶれ白ザルは死に廟口組は解散、大陸者がモンガにのさばりますます街は変わってしまう。ここまで来るとまるで「鉄コン筋クリート」。でもそれがこの映画のハッピーエンド。結局義兄弟の彼らはお互いを信じることしかできなくて、行動とは裏腹に心からお互いを信じたからあの結果が訪れた。シャオニンだって「待ってて。」という言葉があるから頑張れる。私はモスキートの父親のウルフに期待する。命をかけてモンガを守ろうとしたモスキートを悲しませないようにモンガを繁栄させて欲しい。ウルフもきっとそれを分かってるはず。やらなきゃいけないことと、出来ることを知っている。1人が破滅の時は5人が破滅する時だ。
「指は5本そろって拳になる。」

2011/06/22

凝り固まった脳内

直接手で掴んでぐちゃぐちゃにしたい。
それでばらばらに崩れてしまったらそれで終わり。
そういうこと。

意志

「意志」ってなんなんだろう。
どうして軽視するんだろう。
すぐ取り消したり謝ったり。
ある人は「揉め事が面倒だから。」という。
どうして口論を嫌うんだろう。
「口論の時間は無駄だから。」
どうして無駄なんだろう。
それはきっとその口論が意志のない言葉から始まっているから。
放棄しないとその無意味だった言葉の責任を取らなくてはいけなくなるから。
それならどうして意見するの。
どうして私を傷つけるの。

火星人との会話

「恋愛は一部であって全部じゃないわ。」
「恋愛ってなんなの?って言ってた頃とは変わったね。なんていうか余裕だね。」
「人は成長しなきゃならないの!」
「あーそう。」
「成長してる?」
「そういうのいいよ。絡んでごめん。成長とか考えないように生きてるから。そっとしておいて。」
「サークルの幹事長になってみるのもきっと成長につながるよ。」
「もう(あなたのいる)サークルには行かないから大丈夫^^」

嫌み、茶番。
反吐が出る幸せの押し売り。

2011/06/20

心が黒くなり、次第に鼓動が弱まって、自分自身の意志が飲みこまれそうになる時必死にそれを抑えつけようとする自分はいなくなった。
汚い部分を露わにし、自己融解していく姿はおぞましく醜い。
醜くて醜くて人間のものとは思えないそれは隠そうとしても隠しきれない。
吐き気とともにやってきて私を覆う。
ゴミ袋に詰めて捨てる価値もない。
でも私はそんな自分を愛してる。
おかしくなったこの世界を愛してる。

2011/02/07

冷たい熱帯魚

今日は起きたらすでに1時だったんで外に出ていくことさえ面倒くさくなっていましたがなんとか新宿まで行けたので、映画をみました。有言実行は大事。園子温監督の映画は今まで観た事ありませんでした。でもこの間園監督と三池崇史監督がなんかイベントやってたなあって思いだしたら行けるときにいっとこうかなと。情報として黒い愛犬家連続殺人事件のことは調べて知ってました。あんまり関係なかったと思うけど。「今日やることは今日やる」って誰の言葉だっけ?忘れた。うん、ちゃんと書く。

[あらすじ]
小さな熱帯魚屋を経営する社本信行は、ある夜、娘の美津子がスーパーで万引きをしたため、妻の妙子とともに店に呼び出された。その場を救ってくれたのは、スーパーの店長と知り合いの村田幸雄。村田は巨大な熱帯魚店、アマゾンゴールドのオーナーだった。帰り道、村田に誘われ店に寄る事に。そこで美津子を住み込みの従業員として預かる事を提案され、無力にも了承する社本。さらに数日後、村田から“儲け話”をもちかけられる。
(goo映画)

この映画は最初のうち日々感じる違和感を強調していくように進んでいく。家族、夫婦、親子、仕事。総てに違和感があって、どれもが気持ち悪い。そこに目をつけられて殺人に引きづり込まれていく社本はどこまでも滑稽。ただのドM。というより映画全体でSMショーをやっている感じ。あと死体解体シーンはグロくてイイ。リアルかどうかなんて分からないけど、グロくてイイ!!セックスシーンも生々しくてイイ!!全く手を抜いてない。セリフもあるけどそういう「全部本域感」が笑いを誘ってる。爆笑場面多かったし、他の観客も笑ってた。ツッコミ入れてる人もいた。ウザかったけど。私としては「ちょっと痛い」ってセリフが一番好き。最後が教訓的にならなかったのもよかった。不覚にも泣いたが、結局は教育的映画ではなかった。考えさせられることにはかわりないかな。ただ社本の娘が何故あんなに心がひんまがったのかが不明。

日々の違和感の拡張と追い詰められた男の爆発。殺人事件がちょっとしたスパイスのようになっているところが監督の凄いところだなあと思う。

どうしてかはよく分からないんだけど、殺人鬼村田の奥さんのアイコに自分自身傾倒してしまった。彼女の価値観とか倫理観はすべて崩壊していて、セックスと殺人だけが生きる糧みたいな人間で救いようがない。お金に執着するわけでもなくエネルギーのある方へ流れていくような人間。狂った淫乱って一言で言えそうだけど、狂気を求める狂気の目がゾクゾクした。アイコみたいに自分に正直な人は本当に強い。ちょっと愛おしいと感じてしまった。

あっそうだ!グロさが三池崇史のビジターQに似ている。