※この記事は2009/01/02のものです
もう“イ・スヒョク”ではやりません
モデル、イ・スヒョクは今年11月(おそらく2008年)に名前を変えた。
サイダスHQに入って本名イ・ヒョクスで俳優を開始することにした。
所属事務所なしで一人でデザイナーに電話をかけて
直接探し回ってトップモデルの座まで上りつめたのは意外だった。
ゴスルック(GOTH=エモスタイル)に冷たい表情でランウェーを飾った彼は
どのようにスクリーンに立つのだろうか。
イ・ヒョクスは服が好きで、朝から晩まで東京、ロンドンのショップを回って
自ら歩き回ってパリのエージェンシーと契約も結んだモデルだ。
ショーの会場、それでなければ雑誌にでも居るようなそんな天性のモデルのようだ。
何よりも彼はイ・ヒョクスではなくイ・スヒョクであり、彼の声は聞いた覚えがない。
しかし、イ・ヒョクスの夢は映画俳優や、映画監督だった。
偶然始めたモデルは24歳くらいまでして、それ以降映画に出ようと考えた。
時期が早くなりはしたが、彼の変身は予定されていたことだ。
漫画のような世界のティム・バートンやビジュアルの幻想的な
ビーム・ベントスの映画を観て演技、演出の夢を一緒に育てた。
若い時の姿を映画に残しておこうという気持ちもあった。
ヨーロッパのコレクションを通して出くわした数百人もの“偉そうなモデル”との出会い
そしてその衝撃は演技への夢を少し早めた。
「自分より背は頭一つ大きくて、顔は顎ひとつ分小さいんです(笑)」
彼には偶然モデルになる少し前に出演した『My Boss, My Teacher』もあった。
イ・ヒョクスが望む映画はクリスチャン・ベール、ゲイリー・オールドマン
ヴィンセント・ギャロが出演した映画のように好みが明確に分かれるものなどだ。
彼は自分のスタイルがマイナーであるという事実を知っている当時に
本人のスタイルを見せてくれる映画が出来ると信じている。
イ・ヒョクスという名前で思い出すことが出来るジャンルのいくつかのスタイル。
キム・ジウン、パク・チャヌク監督と仕事をしたいという気持ちもあって
最近よく観る『ザ・フォール-落下の王国-』のような作品にも積極的だ。
時々聞く、太らせろという言葉はこの課題が解決された後のことだ。
イ・ヒョクスはモデル時代の態度そのまま、俳優のドアを開いて新しい出会いを待っている。
ああ、彼の声は濃度100%の魅力的な低音だ。